LOGISTICS TODAY / 編集長 赤澤裕介様
国内最大の物流ニュースサイト『LOGISTICS TODAY』 は、2010年4月に開設されました。物流関連情報に特化しており、物流向けサイトとしては随一のアクセス数を誇ります。
WebサイトはWordPressで構築されていましたが、閲覧に支障が出るほどの表示速度遅延に悩まされていました。そんなWebサイトの存亡にも関わる課題を解決したのがesparでした。
今回は編集長の赤澤裕介様に、espar導入のきっかけや導入後の変化、効果などについてお話をうかがいました。
サイト表示に時間が掛かりすぎ、閲覧に大きな支障が生じていた
LOGISTICS TODAY について簡単にご説明いただけますか。
赤澤様:
LOGISTICS TODAY は国内最大の物流ニュースサイトで、物流業界関係者のほとんどの方にご覧いただけていると自負しています。また、毎日30〜60本ほどの記事を更新しており、すでに6万本以上の過去記事が蓄積されています。
espar導入前はどんな課題を抱えておられたのでしょうか。
赤澤様:
2014年頃までは、大手ポータルサイトなどに掲載された時に、Webサイトの表示が一時的に遅くなったりサーバが落ちることがあった程度でした。当初は、サーバを再起動すればすぐ元の表示速度に戻せていたのです。
しかし、2014年頃からサイトの表示が重くなりはじめ、再起動では追いつかず、閲覧にも支障をきたすようになります。表示に1分近くかかることもありましたし、再起動を2分に1回の頻度で行っていたこともあります。
アクセス数を増やすために頑張って記事を書くのですが、頑張れば頑張るほど表示が遅くなり閲覧に支障が出る...という悪循環に陥っていました。
esparを導入いただくまでに何か対策を講じられましたか。
赤澤様:
もちろんです。例えば、GoogleのAMP(Accelerated Mobile Pages)も導入したのですが、結果として負荷対策としては機能しませんでした。
サーバの増強も検討しました。しかしサーバ増強の投資によって閲覧環境が改善し、一気にアクセス数が増えたら次はどう対応するのか、また増設するのかという懸念がありました。サーバ増設ばかりで収益が向上しない状況は悪夢です。
表示速度の遅さが改善されない場合は閉鎖もありえた中、本当にギリギリの状況でしたね。
断トツ1位の解決策で本来の業務に集中できるようになった
esparを知ったきっかけは何でしたか。
赤澤様:
毎日仕事柄チェックしていたプレスリリースです。
esparに関するプレスリリースに「既存のWordPress環境は一切設定変更の必要がない」とか「更新はこれまで通りに行える」といった、運営側の負担が少ないことが特徴として謳われていました。リリースを見た瞬間に「これだ!」と思って問い合わせをしました。
esparの導入にあたり、比較検討したサービスはありましたか。
赤澤様:
特に比較検討したサービスはありません。もう何年もこの課題に向き合う中でずっと解決方法を探ってきましたが、いずれもの方法でも根本解決しないのは分かってましたので。次点となるサービスはあっても、一位の席は空席という状態だったのです。
ですので、esparのリリース内容を見た時点で「この内容がもし本当なら断トツ1位のサービスだ」と、価格的に問題なければ必ず導入しようと考えたのです。実際に来社してもらって話を聞いた結果、価格面のほか信頼性にも問題がないと分かりました。
esparの導入の決め手は何でしょうか。
赤澤様:
導入するかしないかの二択ではなく『まず試す』という第三の選択肢があったのは大きかったですね。トライアル環境で速度がどう変わるか体感できました。
また、いつでもサービスを中断できるというのも良かったです。esparで課題が解決できる確信があったので中断するつもりは元々ありませんでしたが、もし判断が間違っていたと思えばすぐ元に戻せる方式は、導入に向けたハードルを一気に下げてくれました。
espar導入に加え、AWSへの移行やWordPressサーバの構築、全体の保守運用も任せることにされた理由をお教えください。
赤澤様:
Webサイトの静的化とサーバ構築、日頃の保守運営は一本のつながった道。当社の課題や改善点も含めて、サイトの理想の状態を把握・維持してくれるプロがいるなら、そこは任せた方が良いと思いましたので、任せられる部分は全部フィードテイラーさんに依頼することにしたのは自然な流れでした。
現在、スタッフ全員が本来の業務に集中できる体制を作れていることからも、この判断は良かったと思います。
espar導入後に最高アクセス数の記録を更新
移行が進む中で、どんな変化が起こりましたか。
赤澤様:
移行は段階的に行いました。2017年12月末に依頼し、翌年1月に第一ステップとしてespar導入を完了、2月いっぱいをかけて第二ステップとしてインフラを全てAWSに移行していもらいました。
espar導入直後、静的化されたページの表示待ち時間はほぼゼロになりました。これまで分単位だったはずの待ち時間が、突然コンマ何秒で返ってくるようになる……そんな爆速という表現がふさわしい速度変化にド肝を抜かれました。いきなり別の世界に連れて行かれた感じがしましたね(笑)
その後、静的化した記事が増えるほどにアクセス数も伸びていきました。
アクセス数はどのように変化したのでしょうか。
赤澤様:
espar導入直前は、過去の最高アクセス数に対し7分の1程度まで下がってしまってましたが、espar導入直後に3分の1ぐらいまで一気に戻ったんです。さらに導入から約1年2カ月ほどで、導入前の最高アクセス数を超えました。
アクセス数のアップ以外にどのような効果がありましたか。
赤澤様:
一番はスタッフの残業がほぼゼロになったことですね。espar導入前、記事の追加作業はアクセス数が減少する18時以降しかできなかったんです。日中はWordPressの管理画面側も重かったですから。
記事の原稿は完成していても、WordPressでの投稿作業のために毎日22〜23時頃まで残業して待っていました。そうした残業がゼロになり、導入費用を十分上回るコスト削減効果を得られました。
『三方良し』を実現するWebサイトをめざす
サイトの収益を支える広告面はどう変化しましたか。
赤澤様:
espar導入前、PV数的には十分な広告価値があるにも関わらず、表示速度が遅いため広告価格を格安にせざるを得ませんでした。
しかし、espar導入後はPV数に応じた市場相場並みの広告価格に再設定できました。しかも、今は月間200〜300件の広告問い合わせがあります。以前はお問い合わせ数が月間50〜60件ぐらいでしたから凄い増加です。現在は、おかげさまで人気のある広告枠は数カ月先まで満稿です。
esparにはご満足いただけていますか。
赤澤様:
非常に満足しています。その上で、お客様のニーズが高い広告ジャンルも見えてきているので、さらにそのニーズに応えられる新たな広告システムを導入できないか相談しています。今後は、読者と広告主、そして私たちの三者が“WIN-WIN-WIN”になれる三方良しのWebサイトをめざしていきます。
espar導入を検討されている方にメッセージをお願いします。
赤澤様:
espar導入でサイトの表示速度が爆速になって、そこから様々な課題が芋づる式に解決していきました。速度に課題を持っている方は、まずは試してみることをおすすめします。
静的化による高速化が、表示スピードの向上だけでなく、PV増・広告単価増・残業削減といった副次的な効果も生んでいるとのお話をとても嬉しく思いました。
LOGISTICS-TODAYのサイトでは、当社でAWS上に専用インフラを構築をさせて頂き、日々の監視や有事の対応を実施させて頂いております。コンテンツの流通には安定したインフラが必要不可欠となりますので、これからもLOGISTICS-TODAYのスタッフの皆さまが安心してコンテンツ制作に集中できるよう努めてまいります。(大石)
サイト名 | LOGISTICS TODAY |
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URL | https://www.logi-today.com/ |
espar導入前の課題 | ページの表示が遅くなり、PV数や広告単価が低下していた。WordPress環境の負荷をあげないために、更新作業の時間帯に制約がありスタッフの残業が常態化していた |
espar導入後の結果 | スピードが最大60倍に向上(TTFBベース) PVの回復、広告単価の向上 本来業務にリソースを集中 スタッフの残業削減 常時SSL化に必要な証明書費用削減 |
インタビュー日 | 2019年3月26日 |
インタビュワー | 株式会社ショートカプチーノ 中 直照 様 |