CMSの代表格であるWordPressは、そもそもにしてサイトを訪問する御客様を必要以上に待たせているということにお気付きでしょうか。
なぜなら、閲覧者の「このページを見たい」というリクエストに対して、プログラムやデータベースを使って都度ページを組み立てて応答するからです。アクセス数が多ければ多いほどプログラムの実行速度は低下し、ページが増えれば増えるほどデータベースの応答速度も落ちてしまいます。これは多くのCMSでも言えることです。
一方で静的化サイトは、プログラムもデータベースも動きませんから圧倒的速さでサイト閲覧者に応答することができます。
ページが組み立てられるまで、御客様を待たせる必要が本当にあるのでしょうか？
WordPressサイトは、コンテンツ管理やサイト制作のし易さと引き換えに、サイト訪問者のユーザ体験(速度)を犠牲にするシステム と言えます。このことに多くの人は気が付いていません。
では、WordPress を始めとする CMS を使うことをやめるべきなのでしょうか？
WordPressは手放せない。だから静的化する
しかしながら、数十・数百に及ぶページを持つサイトを今さら html で手書きすることは考えられません。コンテンツの管理や編集の作業負荷を考えれば、WordPressの採用は避けて通れません。
そこで、従来通りにWordPressを使いつつ、サイト閲覧者の待ち時間を最小化する仕組みを作れないか。その思いで開発されたのが弊社の WordPress サイト静的化サービス espar なのです。
静的サイト化は、ミラーリングと言って差し支えありません。サイトの全ページをあらかじめ印刷して保管しておくようなものです。
静的サイト化した結果(htmlファイル群)を espar のホスティングサーバで預かってサイト訪問者に対して代わりに応答します。訪問者の見たいページがあれば返す、無ければエラーを返す、それだけです。
WordPress側は訪問者のアクセスを一切受け付ける必要がなくなり、コンテンツの管理や編集の機構として徹することができます。
CDNをお勧めしない理由
高速化の為に、CDNやキャッシュサーバといった技術が使われることもありますが、当社ではお勧めしていません。それらの技術は正しくは「静的化」されたページに対して使うべきだからです。
キャッシュサーバもCDNも、環境の構築・設定・運用する為に高度なWeb技術の知識が必要とされます。設定を誤ればサイトそのものが閲覧できなくなったり、意図せず情報が漏洩する可能性すらあります。
espar は、明示的にどのページを静的化するのか・しないのかを細かく制御することができます。サイトが正しく再現できているかどうかを専用のトライアル環境で確認してからの本番移行となりますので、意図しない振る舞いをするリスクはありません。
また、万が一サイト表示のトラブルが発生した場合にすぐ対応できる社内体制を整えていますので、自己責任で技術的解決を図らなければならないキャッシュサーバやCDNより遥かに安心です。