創業来「激動」が毎年続いてきたし、毎年「挑戦」をし続けた来たので、激動の年でしたとか、挑戦の年でした…ってな月並な表現は止めにして単に備忘録的に法人としての2011年の総括と2012年のことを書いてみようと思います。

2011年は新事業を沢山立ち上げた年でした。もう、これにつきます。

 

■ 2月 : 天気予報アプリ「そら案内 for iOS」

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元はといえば弊社 @itok_twit が個人で提供していたアプリでしたが、それを会社の事業にしました(もちろん本人の希望前提)。日本気象協会様の多大な御協力も頂き2011年2月にリリース、国内二大天気アプリの1つとして数えられるようになりました。

おかげさまで、2011年の無料iPadアプリ総合部門で1位をゲットするという快挙となった事は記憶に新しいです(有難う御座います!!)。

無償アプリですので広告事業となりますが、その収益以上に「あのそら案内を作った会社さんですかー」という対外的ブランディングツールになるという価値を創出してくれました。もちろん2012年も日本気象協会様と一緒にサービス継続の予定です。

 

■ 2月 : iOS用ドキュメント共有クラウド「SYNCNEL」

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物凄い量の弊社リソースが投下された事業。ウェブ側開発担当の@kumatch、クライアント側開発担当の@nakiwo、ビュワーエンジン担当の @itok_twit、という開発部隊全員が関わっているサービスでもあり、誰それのプロジェクト…というのではなく、まさにfeedtailorの事業と言う表現がピッタリ合うビジネスとなりました。

多数のパートナーやお客様に支えられ、事業として離陸間近な所まで来ているという感じでしょうか。2011年はひたすら種を蒔き続けた事になりますが、これがいっきに花開いていくのが2012年です。早くから反応して頂けた企業様の中には数百人とか千人以上といった規模で常用して頂くまでになっていたりしますが、それらの実績も正式に公開出来る時が順次来るんじゃないかなと。

iPadが出た瞬間に「ビジネス現場が変わる」と直感を得て、同時に「ストック型のビジネスが展開できる」という勘でもって増資・増員をして始めた事業。2012年はIT業界における僕の「感」と「勘」の正誤判定が出る1年になると思ってます。もちろん世界展開も視野に入れています。

 

■ 9月 : iOS用PDFビュワーアプリ「Book+」

元々は上記「SYNCNEL」の副産物だったのですが、今や弊社では一番販売数の多い自社アプリになりました。自炊家向けのPDFビュワーアプリ(jpgをzip化したコミックデータにも対応)

実はSYNCNELのビュワーエンジンはほぼ「Book+」のままでありまして、個人ユーザマーケットで熟成された機能が業務用のSYNCNELに搭載される、一方で業務用で発生した要件がBook+の進化を促す…といったようなシナジー効果もあり、SYNCNEL事業を続ける上でも重要なアプリとなりました。

日本の自炊事情は、@sumihiroさんの非破壊自炊カメラJUCIEがその最たる例で、遅々として進まない国内の出版業界を尻目に更に加速すると思われ、PDFや画像ベースの漫画データのリーダは引き続き求められる事になると思います。以前、フィクションを書いたこちらのエントリのような事もやってみても良いかも知れませんね :-)

Book+は、快適なデジタル読書体験を提供するリーダとして2012年も開発を継続する予定です。

..と、こんな感じで3つの事業柱が出来た2011年。もちろん受託開発も含めてですが、2012年は更にそれぞれを収益源として太い柱に成長させて行きたいと思っています。

また、止まっている事は大嫌いなので、更に新しい事業も立ち上げる予定です。既に実験的な実装をしているものも含めて2,3事業のアイディアはあり、その具現化に向けて年始からスタートダッシュして参ります。体制も整えなくちゃですね。進化と新生のバランスを保ちつつ2012年は邁進する所存です。

各種アプリのユーザの皆様、販売パートナーの皆様、セミナーやイベント等々でお世話になった皆様、2011年に弊社と関わりを持って頂いた皆々様に改めて御礼申し上げます。2011年、有難う御座いました。そして2012年も宜しくお願い致します。