日刊工業新聞さんには本当にお世話になりっぱなしです。いつも有難う御座います。今回はBook+を御紹介頂きました。

記事はこちら。写真が昔取って頂いた(らしい?)ちょっと残念な感じなのですが、そこは気にせずにという事で。「使い勝手の良さで電子書籍市場の先行きも読みたいところ」なんて言葉で巧く(?)まとめて頂いているようです :-)

市場はどうなるでしょうね。

乱立するマーケットは読者の混乱を招いて普及の足枷になっているし、相変わらずコンテンツの量はKindleの足元にも及ばずだし、epub3.0が正式にfixした事が何故か出版業界を救う的なニュアンスになっていて勘違いも甚だしく情けないという感じですし、僕は日本は取り残されていく道しか残されていないと思います。こればっかりは楽観的に考えること事態が空虚な気がしてて。

電子書籍元年は終わった。日本でもアマゾンひとり勝ちの時代が目前に迫る

Kindle Fire を始めとする新しい Kindle の登場と時を同じくして国内出版社への打診も進んでいるという話もありますが(もっと以前からあったでしょうが)、そう簡単には進む筈もなく例えば技術評論社さんのように読み手の事や時代のトレンドが変わる事を考えながら模索する一部の出版社コンテンツが登録される程度に落ち着くんじゃないかと。

結局、読みたい本をいつでもGET出来るというデジタル本屋は実現せず、時間と共にコンテンツが増えたとしても、iTunesにおけるソニー・ミュージックのような致命的歯抜け状態が幾つもある状態になると思います。多分、紙の書籍/雑誌が全く売れなくなるまで、もがき続けるんでしょうね。

例えば過去のエントリで書いたこんな世界とかが来ると、いい加減もがくのをやめるんでしょうか(世界観の作りはまだ甘いけど)

「読書好きの為の裁断済み書籍交換サイト『裁断本の森』が正式オープン」(フィクションです)

「読書好きの為の裁断済み書籍交換サイト『裁断本の森』が正式オープン」(フィクションです)(2)

沈みゆく船、しがみ付く船長(既得権益者)、諦める乗客(読者)、自ら脱出を図る乗客(自炊に流れる読者)、そんな構図のような気がします。まぁ何となく日本という国全体に蔓延ってる構図のような気もしますけどね。何か打開策は無いものか考えている今日この頃です。