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ほぼ半年ぶりぐらいの新作アプリになりますね。CodeScannerと言います。

実は開発自体は随分前に終わっていたのですが、諸般の事情がありまして公開が今になってしまいました。(実は、最近は受託開発に追われていて自社アプリ開発はほとんど手がけられていません。平均して1日15分とか、そんな感じです。なのでリリース数は必然的に少なく…)

CodeScannerは端的に言うと、バーコードやQRコードをスキャン出来るリーダーアプリなのですが、従来のものとは異なる機能を持っているのが特徴です。

 

(1)連続読み込みと読み取り内容の自動識別

リアルタイムにスキャンが可能なアプリは他にもあるのですが、連続で読み込めるものは余り無いんですよね。都度都度バーコードやQRコードの読み取り結果を教えてくれるのも必要なのですが、次々と間髪入れずに言わば業務用のバーコードリーダの如くスキャンし続けたい事もある訳なんです。

「スキャンした結果はすぐに見たい」でも「連続で次々と読み取りもしたい」という若干相反する要件なのですが、インタラクションを綿密に設計する事により実用的な共存を達成しました。

1_Camera 2_List

スキャン直後に内容を識別してすぐに表示出来る一方で、履歴にいつでもアクセス出来るようにしています。スキャン結果の自動識別により、Amazonで当該ページを見るとか、アドレス帳に登録するとか、メールするとか…色んな処理をプラグインの形で用意しています。(今後も増えていく予定)

 

(2)MacOSとの連携

実は、バーコードやQRコードから読み取った情報をデスクトップで使いたい事って結構ありますよね。QRコードから読み取ったURLをデスクトップのSafariで見たいとか、書籍のバーコードを読み取ってそれを書籍管理システムに登録したいとか….。

その為に、CodeScannerと連携するMacOSX用アプリ CodeServer を別途開発して公開する事にしました。両方同時に使用すると、CodeScannerで読み取った内容がリアルタイムにデスクトップに転送されるって仕掛けです。

上述の通りCodeScannerは連続撮影を特徴としていますから、次々とデスクトップに転送される様子は、さながら MacOSX にバーコードリーダーを接続したかのようで(残念ながら連携するデスクトップ用アプリはMac用しかありません)、大量の書籍を一括で蔵書管理システムに登録するような時に重宝する機能です。

 

(3)デザイン

こう言うと怒られてしまうかも知れないのですが、従来のQRコード・バーコードリーダのアプリって余り恰好良いとは言えなかったと思うんですね。

だからデザインも美しいリーダを目指そうという事で、いつもお世話になっているデザイン事務所メタ・グラマーさんに今回も御協力をお願いをして、実用性を失わない程度のインタラクションを共に考え、大人しいながらも洗練されたデザインを御制作頂きました。

リーダアプリは人によっては常用しうるアプリになりますから、見た目や使い勝手は物凄く気を遣うべきポイントと考えました。開発者の方には特にお気付きになって頂けるかも知れませんが、iPhoneOSの標準コントローラーを一切使っていません。全てデザイン面の要件を達成する為に自前実装しています。(ダイアログでさえも)

 

これら以外にも色々特徴を持っていますが、宜しければ別途用意した専用サイトをご覧頂ければと思います。こだわりにこだわった CodeScanner。バーコード・QRコードをiPhoneでスキャンしたいとお考えの全ての方にお使い頂けたら嬉しいです。

また、バーコードリーダ・QRコードリーダの機能を自分のアプリに組み込みたい開発者の方の為に URL Scheme による連携の仕組みもご用意しておりますので宜しければご覧下さいませ。