本日7月7日をもってフィードテイラーは設立から丸7年を迎える事が出来ました。これまでお世話になってきた皆々様、今まさにお世話になってる方々に改めて御礼申し上げます。

7月7日7周年。なんともまぁ見事な7繋がり :-)…とは言っても何か会社として特別な事をする訳でもなく、日曜日の今日は朝5時台から淡々といつも通りに仕事しております。さすがにブログに何も書かないのはね…と思ったので、気分転換がてら過去の写真も挟みながら振り返ってみようかと。

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(創業前。産創館の創業準備オフィス。当時はまだ開発者らしい事をしていた)

それにしても7年は早いもので。アッという間でした。

設立の経緯が経緯だっただけに7年ももつとは当初これっぽっちも思っておらず、目先の事に必死で7年先はおろか5年先も3年先のイメージも何も無かったと、いや、考える事すら無かったと思います。あったのは、エンジニアとして退路を完全に断たれていたという事実と、だからこそ唯々目下の事に必死で取り組んだという事だけ。

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(右も左も分からなかった時代。起業家・社長という肩書きが凄く空虚だった)

3坪弱の狭い事務所に閉じこもって一人黙々と仕事して、風呂は近くの銭湯で済ませて、寝袋で寝て事務所で朝を迎える…を繰り返していたのが懐かしいですね。今の自分の置かれた状況を考えると、能力も実績もお金も人脈も本当に何もなくても死ぬ気で努力して継続すれば否が応でも形になるってことなのだとコメントせざるを得ません。努力を継続する人に社会は報いるようになってるんですよね、きっと。そして応援して下さる方々が必ず現れる。本当にありがたいお話です。

ただ、あての無いガムシャラなだけの努力はダメらしく、(1)アレもコレもという何でも屋になる誘惑と闘って敢えて特定分野に尖り続ける事だけに努力すること、(2)時にはドラスティックに変わる事を恐れず拘りを捨てる勇気、の両方が必要なのだろうなと振り返ってみて思います。

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(当時はひたすらセミナーをしていた。左は僕。右は大成功を収め今はモナコ在住の元ヒューゴ社長の加藤さん)

僕は常に「○○のフィードテイラーさん」と言って貰えるように無理矢理にでもする一方で、情勢が変われば躊躇無く考えを変えたり拘りを捨てたりを繰り返してきた気がします。徹底移り気のバランスなのか、そこが良かったのかも知れないなーと思ったり。移り気にアレもコレもと見境無く拡げて目移りしてばかりでもダメだし、徹底し続けるばかりに間違った努力の先の成果をいつまでも信じるのもちょっと違う。

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(AdobeAIRで尖っていたらAdobeさんから講演依頼を受けた事もあった。尖る事は正義。でもAIRはすぐ捨てた)

最初の経営危機は、RSSを徹底してたから頂いた仕事や助成金で乗り越えたけど執拗に拘らず早々に捨てたし(1年目)、次にAdobeAIRを徹底してやったけど大阪商工会議所から賞を貰ったのをキッカケにやめました(3年目)。その後iPhoneアプリで尖って徹底してやってきましたが2011年に基本B2Cという姿勢は捨ててB2Bに舵を切りましたし(5年目)、B2Bを徹底してやる過程で今年に入ってから社内Win禁止という拘りを捨て(7年目)、それをキッカケに今新たなモノを手にしようとしています。

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(3年目の引っ越し。まさか北区に事務所を構えるとは思ってもいなかった)

2年毎に何かに拘っては何かを捨ててきてますが(笑)、次に捨てるのは何でしょうね。そろそろ意識していますが次は「僕」自身かなと思ってます。あ、無論、社長やめますという意味ではなくて、コーディネーターとしての自分をそろそろ捨てないとねぇ…と。ようは僕がいなくても回る会社にしなくちゃいかんと思うのですよ。

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(仲間に恵まれたからこそ今があるとも言える。今後は僕がいなくても回る会社にしなくちゃいけない)

まぁ今のウチには、オリジナルプロダクトの収益により厚みを持たせる事と、数が少なくなりつつある受託については僕の代わりをして貰える人を登用するという2軸を同時に進める以外に選択肢は無いのですけどね(苦笑)。何はともあれ経営に専念できるようにならないと。

ぼちぼちそれを進めようか。そんなふうに思って、8年目/9年目、そしてその先に目を向けてみた7回目の創業日でした。今後とも宜しくお願い致します。