開発中のBook+の特徴をご説明するシリーズの第3回目。今回はスマートフォルダ機能についてご紹介したいと思います。

自炊をやっていて困ること、あるいはPDFビュワーを仕事での資料閲覧に使っていて困ること

その一つに大量のファイルが入ってる場合に目的のファイルが探しにくいことがあるという点があります。ファイラ系アプリでもビュワー系アプリでも共通していると感じるのですが、ファイルが増えてくると探す行為の頻度が増えてくるような気がします。

Filing © 2011 Anna, Flickr

 

そもそも探す手間を省けるよう全体を俯瞰できるファイルブラウザ(第1回目でご紹介)を搭載しているのですが、いざ検索したいっ!となった場合にはなるべく探し易いように…という事で、多様な検索機能スマートフォルダ機能を搭載しました。

スマートフォルダの解説に入る前に、Book+のファイル検索機能をまず見て頂きたいと思います。どどーんと。

結構色んな切り口で検索が可能です。文字列を使って部分検索をするのは普通に在る機能ですね。Book+では更に以下のような検索が出来ます

  • 更新日(「あのファイル確か2,3日前に入れていた筈なんだけどなぁ?」といった時に使います)
  • 最後に開いた日(「一昨日読みかけで放置していたPDFの続きを読むぞ」といった時に使います)
  • フォルダ検索(フォルダだけで検索したい時に使います)

組み合わせも自由自在です。上記の画面キャプチャの例では

「日経という言葉がファイル名に含まれて、且つ1週間以内に登録したファイルで、しかもここ3日間の間に開いたファイル」

を最大20個探そうとしている様子です。検索ボタンを押すと、マッチしたファイルが表示されますので、そのまま閲覧する事も、移動や削除も可能です。

Folder © 2010 Jonas Merian, Flickr

 

さて、ここからがようやくスマートフォルダ機能の話。

端的に言うと、検索条件を記憶させたフォルダを作れる機能です。検索結果を「保存」をすると、検索条件を覚えたフォルダ(これをスマートフォルダと呼びます)が作成されます。以下は検索結果表示中の様子。

検索結果を覚えるのではなく、検索条件を覚える

というのがポイント。記憶した検索条件に応じて中身が動的に変化するフォルダと言っても良いでしょう。スマートフォルダを開くと、毎回検索条件にマッチしたファイルを一覧してくれる訳ですので、これで同じ条件の検索を繰り返す必要は無くなります。スマートフォルダは何個でも作る事がことが可能。以下は2つ作成している例です。

INBOXのすぐ下は「日経」の文字が含まれるという条件にマッチするもの、一番下は「最後に開いた日が2日以内」という条件にマッチするもので、自分で「最近開いたファイル」という名称を付けています(スマートフォルダには好きな名前を付けられます)。

スマートフォルダは並び替えることも可能ですし、不要になれば削除も出来ます。ちなみにスマートフォルダを削除した場合は中のファイルそのものは消えませんので心配ご無用です。あくまで検索条件へのショートカットが無くなるイメージですね。

 

Book+ではこのように、横断的な検索とその再利用が出来る仕掛けを用意しています。自炊派の方で多数のPDFファイルをお持ちである方や、自炊派でなくともお仕事で大量のPDFを閲覧されるような方にこそ活用頂ける機能ではないかなと思います。