2023.12.29 (Fri)

今年も1年があっという間に過ぎてしまいましたね。AIが世間を賑わせていた1年でした。そんな中、相変わらずこれまで通りの仕事を続けられているのは有り難い事です。弊社に関係して下さっている全ての方に御礼申し上げます。

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(generated by Midjojurney v6.0)

こちらのブログには創業と振り返りぐらいで、年3回ぐらいしか投稿しなくなってしまいました😓 iOSの技術的なことは隔週でこちらに、プライベート色が強めな事はこちらに、それぞれ投稿するようになった…というのもあるのですが。

今回は主に会社や事業のことということで、例年通り本ブログに記録として2023年の振り返りを記したいと思います。

 

iOS事業 (業務用アプリ支援)

今年はなんといってもiOS事業、特にB2Bのご支援の増加です。業務用アプリはB2Cのアプリとは少し勝手が違うので、そのあたりのノウハウを伝える研修事業を始めた昨年、少しの手応えを感じつつこんなことを書いてました。

開始直後から問い合わせを頂き、成約に至った企業も上場企業を含め数社様おられます。世の中の課題を捉えていたのか、事業として悪くない初動でした。

今年も同様にお引き合いを頂きました。単なる研修だけにとどまらず、お客様社内向け業務用アプリ開発ガイドラインの策定ご支援でガッツリ入るとこまで関わらせて頂くケースが増えたのは新しい動きです。以前からプチご支援はありましたが、急に数とボリュームが増えた感じです。

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(国内では開発を外部委託する企業が多いため、エンドユーザ企業として開発会社にポリシーを伝えるドキュメントも必要になる)

ガイドラインを作りたいという規模感になると、やはりお客様は皆様ほぼほぼ上場企業様です。鉄道・製薬・証券・食飲料・興行・コンサルと業種は多様。アプリやiOS端末の活用が業界問わず広く浸透しているのを実感しました。

創業来「自分といえば…自社といえば…という何かを持って尖ること」を生存戦略としてきましたが、それが間違っていなかったことを改めて感じます。やっぱり突き抜けてナンボかもですね。

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(研修資料から。開発会社でも余り意識しない証明書やProvisioning Profileの原理や仕組みまで説明)

技術的なことをベースに研修・解説したり、マニュアル作りや運用等のご支援をすることが自社の強みの強化に繋がっています。

MDMからABM、アプリ開発における証明書や秘密鍵の仕組み、App Store Connect に TestFlight でのテスト設計まで広範囲に網羅しており、ベースドキュメントはWordで約200ページ、研修用PowerPoint資料は約700ページと自分でもビックリする量に膨らんできました。

案件数をこなせないため、現在はご支援をお断りしている状況ですが、来年はもう少し整備して幅広くご支援できる体制を作りたいと考えてます。

 

iOS事業 (自社アプリ開発)

もう何年やっているんだ…?ですね(笑) えぇ、早いもので3年経ちました😳

弊社エンジニア @t0shiya とパートナーの @hitonomichi さんに長らく僕のワガママに付き合って貰っていることになります。自分が欲しいなぁと思うiOSアプリを採算や収益を全く考えず、あーでもないこーでもないと、ワイガヤしながら作ってます。

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(ワイガヤするのは相変わらずVR会議で)

お金のことを考慮せず作りたいものを作るのは純粋に楽しいです。こんな無責任な(?)ことをやっていられるのも、他の事業で収益を確保できているからなので、お取引をさせて頂いているお客様には感謝しかありません。もちろん主事業もおろそかにせず続けて参ります。

昨年は、

来年、TestFlightの外部テストを使ってクローズドベータ的なことができれば良いかなと思っています。

ってなことを書いていたのですが、これは実現せずでした。来年は…どうでしょうかね。

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(TestFlightの内部テスト用のビルドがただただ積み上がっていくw)

時が来ればまたご紹介したいと思います。来る…のか?🤔

 

Web静的化事業

espar というブランドでWebサイトの静的化にまつわる事業をしています。WordPressサイトを静的化してセキュリティ強化や高速化する espar、PHP不要な問い合わせフォームツールの espar form が主なサービスです。

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(財団法人様サイトでの導入。傾向は変わらずで上場企業様や公の側面が強いお客様に好んで頂ける印象)

実は、今年は前述のiOS分野に注力していて全く営業らしい営業をしていません。

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(フードロス事業で有名なTABETE。PHP不要な問い合わせフォームを量産できるのを評価頂き espar form を導入頂いた)

新規については、サイトからの問い合わせや過去に採用頂いた会社様から別案件の依頼などでポツポツとという感じです。

問い合わせフォームツールの espar form は、7月の創業日エントリでも書かせて貰った通り生成系AIを活用した機能追加を検証中でして、来年は何かしら発表したいなと思います。

 

経営指標

別に事業でもなんでもないですが例年と違うことが1点。創業してから約17年間で一番自社の財務諸表をちゃんと眺めていた1年でした。

個人で株式投資をやってまして企業の財務諸表を見て分析しては日頃から銘柄物色をしています。ふと、同じ視点で自社をちゃんと見たことなかったなぁと気が付きまして、過去の財務諸表を遡ってちゃんと指標を見るようにしたのです。今更!😳

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流動比率、固定比率、固定長期適合率、自己資本比率、ROE、ROA、等々の色んな指標ですね。自分で指標も作ってみたりとかして。ここは一般的な水準以上だなとか、この指標は少し低めだからアレしよう等と指標ベースで考えられるようになりました。

ホントはちゃんと考えなくちゃいけなかった事です。よくこんなスタンスで17年やってこれたなと。反省しつつ来年以降の経営判断にも活かしていこうと思ってます。

 

ということで、2023年の振り返りでした。2024年はiOS事業をB2B/B2Cともにリソースを最大限に投入して強化していきます。フィードテイラーをこれからも宜しくお願い致します。


2023.08.19 (Sat)

先日の2023年7月7日に、創業してから丸17年となりました🎉

弊社と関わって下さっている、沢山のお取引先や社内メンバーや開発パートナーの皆さん、そして経営者仲間やお友達の皆々様に改めて御礼申し上げます。時間が経つのがアッという間なのは毎年変わらずですが、お陰様でこの1年間も元気にやれています。

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(今年は開発中のサービスに協力して貰っている @hitonomichi さんをお迎えして和懐石)

例によって記録に残すべく近況報告を書いてみようと思います。

 

iOS事業

この1年、業務用iOSアプリ関連のご支援が急増しました。

昨年あたりから業務用iOSアプリの作り方が変わる過渡期に入っていて、今後どうすれば?…と業界全体が若干ざわついてる状況だったりします。それを受けて上場会社様を中心に、研修をさせて貰ったり、社内マニュアル整備の御支援をすることが増えています。

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(紹介資料から。セミナーと個別相談をパッケージ販売)

業務用iOSアプリの開発と運用の両方に精通した企業が国内では弊社以外には見たところ無さそうで、幸いにして参入障壁を高くできていることと、それを裏付けるアウトプットをし続けてきたことが奏功している格好になるでしょうか。

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(今も月2回の情報発信を続けている)

色々とアウトプットしてきた仕込みが実り始めたと言えるかもですが、ぶっちゃけここまで来るのに丸3年かかってますね😅

得意分野でより尖り続けることと発信し続けることは、かねてより自社・自身の生存戦略です。が、それだけではやはりダメで、タイミングとかマーケットの趨勢が自社の向いてる方向に合わないと難しいものだなぁ…ということを改めて実感しています。

今は確実に合ってると断言できる状況なので、これを商機に次の1年も発信を強化していく予定です。その一貫でサイトのリニューアルを進めています。

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ブログ形式以外の発信手法の多様化や、新たに英語圏への発信にも取り組んでみるつもりです。

 

Webサイト静的化事業と生成系AI

Webサイトを静的化するというテーマの事業は変わらず続けてます。以下のようなこと。

  • WordPressサイトを静的化する espar
  • 静的化サイトで問い合わせフォームを実装できる espar form
  • Webサイトを丸っと残す espar archive

マーケットは盛り上がりにかけていますね。前述のiOSの世界のように「神の思し召し」的なうねり(?)がwebでは起こりにくいので、市場を自ら刺激していかなければなりません。が、iOS事業の方にリソースを割いていて余り積極的に発信していないのが正直なところです😅

静的化自身はとても良い技術なので、もう少し発信を頑張って市場に働きかけていきたいと思ってます。

ちなみにこの事業は、ChatGPTを始めとするLLM(Large Language Model)なAIとの相性が良く、AIで既存機能に味付けができないかと研究調査や試験的実装・評価をしている真っ最中。いつも僕の無茶振りに付き合ってくれているエンジニアの @t0shiya にはホント感謝です。

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(Azure経由でOpenAIのAPIを使用。今となっては普通ですね)

1つは既に実装を終えて自社内で評価中というステータスです。いずれ発表したいと思います。

 

働き方

昨年から、1週間程度、大阪から離れた場所でのワーケーションを積極的にやってます。先進的な企業さんに比べると周回遅れな感じが否めませんけど。昨年の淡路島、今年は札幌、そして直近で富山。

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(7,8割は仕事して、残りはオフにして観光というスタイル)

直近の富山については個人ブログにレポートを書きましたので宜しければご覧下さい。

弊社の身近にも、家族巻き込んで沖縄で2週間リモートワークしましたとか、1ヶ月程田舎に移住してしまおうかとか、色々と話を聞くようになってきました。ITの世界で仕事ができる特権をいかして、遅ればせながらですが、場所に縛られない働き方を推し進めていきたいと思います。

あ、最後に。 以前に note に投稿したVR会議 は継続して毎日やってます。アクティブな案件があるパートナーさんとは毎週ですね。

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(とある会社さんにVR会議の実際をセミナーしたり)

仮想空間でミーティングするのがもはや当たり前になってしまいました。僕が出張時やリモートワークの時は例外的に Google Meet を使うこともありますが、リアルな自分が映ってしまうことに違和感を感じる程になっています(笑)

年内にはMETA社から Quest3、来年には Apple の VisionPro など、ゴーグルで見る世界に「入って」仕事をするスタイルが少しずつ広がっていく機運を感じる昨今ですから、この流れも引き続き捉えていきたいと思っています。

 

ということで、丸17年を迎えての近況報告でした。来年はもっと面白い報告ができるように17年目も楽しんでいこうと思います。今後ともフィードテイラーを宜しくお願いいたします。


2023.01.31 (Tue)

弊社公式サイトのプレスリリースの通りなのですが、新しいサービスを始めます。

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espar archive と言いまして、Webサイトを、ある日の状態そのまま丸ごと保存してしまうサービスです。いわゆるアーカイブですね。サイト全体を対象としたWeb魚拓サービスと言えるかも知れません。

 

なぜ始めるのか

弊社では約5年前に、espar というWebサイト静的化のサービスを始めました。

当初ほどには「静的化」というキーワードは盛り上がっていませんが、実は上場企業や公共機関など、サイトの高負荷とセキュリティに課題を抱える企業様や組織で多数導入して頂いています。

 
(昨年は伊藤園様、ナトコ様など上場企業様も数社。キャンペーンやプレス発表等があってもビクともしない)

espar は現行サイトを「静的化」することを前提としていますが、ときおり変わったご相談を頂くことがありました。それは、

サイトを閉鎖するので、サイトの状態を残すのに使えませんか?CMSは止めます

というもの。

せっかく作ったコンテンツなので残したいが、ブラウザでいつでも見れる状態で残せないか?ということですね。DBやファイルのバックアップデータを残したい…というのとは異なります。

静的化技術があると、実はこれが容易だったりします。html化するわけですから、それをホスティングすれば、サイトとしてそのまま残ります。ただ、同一ドメインでは駄目で、別ドメイン(別ホスト名)でホスティングする必要はありますが。

 

Webサイトのアーカイブ事業は既に色々ある

国内ですと国立国会図書館が、インターネット資料収集保存事業という事業をやっています。

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(主に国や地方自治体、大学、NPOなど公的組織のサイトをアーカイブしている。民間サイトも幾つかある)

あと有名どころでは Internet Archiver という古くからあるアーカイブサイトもありますね。こちらは、ご存知の方も多いかも知れません。

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前者は公的サイトが主な対象で民間サイトは国会図書館の選定によります。後者はサイト保有者が意図した日のアーカイブが難しいという特徴があります。

espar archive は、同じアーカイブ事業ですが、サイト保有者意向でアーカイブできる商用サービスという位置づけを狙ったものとなります。

 

espar archive の紹介

espar archive では、コア技術として弊社独自開発の静的化エンジン (espar crawler) を使って、対象サイトのクローンを作り、別ドメイン(別ホスト名)でホスティングします。ページをhtml化するだけでなく、画像やcss/jsをはじめ、PDFや動画などあらゆるファイルを全部残します。

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(公開されているWebサイトであればCMSやインフラの種別によらず適用可能)

日付名がついた右側のURLで、いつでもアーカイブした日のサイトの状態を振り返ることができます。

サイトを丸ごと残しますので、ある階層以下の差分を見比べることも容易です。以下は、弊社で運用しているiOS関連サイトエンタープライズiOS研究所の、2023/1/1の状態と今を比較する例です。

https://20230101.www.micss.biz/blog/ (2023年1月1日の状態)

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https://www.micss.biz/blog/ (今の状態)

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前者をブラウザで開けば、2023年1月1日時点のサイトを振り返ることができるわけです。ドメイン名が異なるため https 対応には別途サーバ証明書が必要になりますが、espar archive 側で証明書も取得・設置してしまいます。

なお、著作権の関係から、対象サイトの保有者であるか、その委託を受けたことが明らかな方のお申込みのみの受け付けとなります。(ドメイン設定や指定のファイル設置によりサイト所有確認を実施)

espar archive は、以下のような用途を想定しているのですが、

  • リニューアル前の状態をそのまま残しておきたい
  • 記念日のサイトの状態をそのまま残しておきたい
  • エビデンスとして定期的にサイトの状態を記録していきたい
  • 閉鎖した後もサイトが存在した証拠をしばらく残しておきたい

他にもWebサイトをアーカイブすることが役に立つシーンもあるかも知れません。

「アーカイブ」と「バックアップ」は同一視されることが多く、「バックアップ」があれば「アーカイブ」は不要という考え方もなくはありません。実際、Webサイトのバックアップをとるサービスは色々ありますし、レンタルサーバにもその機能が標準で備わっている場合もありますね。

しかし、データだけの「バックアップ」では、いざ過去の状態を確認するとなると手間暇が意外にかかるものです。それに、現行サイトと過去状態を併存させることはできません。現サイトが過去に戻るに過ぎません。

弊社では、いつでも過去の状態がそのままブラウザ閲覧できることに価値があると考え、サービス化するに至りました。

 

ということで、Webサイトのアーカイブサービス espar archive のご紹介でした。もし、特定日時のサイトの状態を永続的に残したいというシチュエーションがありましたらこちらよりご連絡頂けたら幸いです。


2022.12.29 (Thu)

2022年も激動の1年でした。世界は本当に大変な事になっていて、普通でいられることがとても恵まれているんだということを改めて感じた年でした。変わらず仕事ができていることには感謝しかなく、弊社に関係して下さっている企業様や個人の方に改めて御礼申し上げます。

さて今年も記録に残す意味で1年を振り返ってみようと思います。

 

VR会議のこと

まずは働き方。

2021年末に評価して、2022年1月より本格利用していたQuest2によるVR会議ですが、途絶えることも休むこともなく、すっかり常用ツールとなりました。身内の会議は一年を通して終始VR会議で、不便や不満もなくもはや当たり前の会議スタイルになりました。

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(詳細な使用レポートをnoteに記した)

業界的には、秋にハイエンドの Quest Pro が出て MRの可能性を示唆したり、Pico4 がリリースされて Quest2 の競合的位置づけが現れたり、SONYの全身トラッキング mocopi が仮想世界の表現を一段上に上げたりと、話題に事欠きませんでした。

が、弊社的には現行のWorkRoomsによるVR会議を横展開するでもなく、新しいツールを導入するでもなく、ツール的には特に変化のない1年でした。

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(1台20万円以上とさすがに高額すぎて数台同時購入は憚られた)

来年も変わらず Quest2 でVR会議を続ける予定です。仕事用/会議用ツールとしてのVR/MRは引き続きwatchし、良さそうなものがあればまた取り入れていくつもりです。

 

ワーケーション

新しい取り組みとして、淡路島で4泊5日、高松で1泊2日のワーケーションを行いました。

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(AirBnBで借りた宿は大自然の中にポツンとある一軒家。快適に仕事ができた)

淡路島ではAirBnBを使ったり、高松では一緒に行ったジールズさんの事務所を使わせて貰ったりと働く場所は違いますが、自社がネット環境さえあればどこからでも滞りなく仕事できる体制になっていることを確認できました。

また自社側だけでなく、沖縄に1週間以上滞在していたパートナーや、1ヶ月海外におられた取引先もいたり(後から知ったという…)で、コロナ禍の2年間を経て仕事に場所は関係ないことに気付いて行動を起こしている方が増えている気がしました。

来年も色んな場所でワーケーションしてみようと思ってます。

 

Webサイト静的化事業

次に事業のこと。実は昨年の振り返りで以下のようなことを書いていました。

ここ5年、esparとエンタープライズiOSの事業2本立てでやってきたのですが、来年からこれをやめて後者のエンタープライズiOS1本に絞ります。

が、蓋を開けてみれば結局のところWeb静的化事業でもしっかり収益を上げることになりました。5年間積み上げてきたのが大きいですね。今は余り積極的に営業はかけていませんが、新規導入も相変わらずありまして、今年も上場会社様で何社か導入して頂きました。有り難いことです。

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(伊藤園(2593)様では企業サイトと商品サイトの両方で採用された)

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(化学系の上場企業ナトコ(4627)様でも採用された)

高速化とセキュリティで最高レベルを目指すと技術的には静的化がコスパ最高なのですが、そのことに気づかれた企業や制作会社様からご指名導入を頂いている感じです。

ただ、Web制作会社様やエンドユーザ企業様に、Web技術の高い知識レベルが求められることがあり、そう簡単にはスケールできない事業課題も抱えています。来年は、それを踏まえて新展開を予定しています。何かを新たに開発するものでもないため、年明けて早いうちに発表できるかと思います。

 

iOS事業 (業務用アプリ支援)

今年は自社として初めてとなる研修事業を始めました。開始直後から問い合わせを頂き、成約に至った企業も上場企業を含め数社様おられます。世の中の課題を捉えていたのか、事業として悪くない初動でした。

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業務用iOSの世界を development(開発) / deployment(配置) の両方で理解しているベンダーはそう多くはなく、国内では弊社だけが提供できるコンテンツとして自負しています。来年はこの研修事業を強化し更に突き詰めていく予定です。

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また、隔週で投稿を続けていたブログは少し遅れがちでした。年末にかけて苦し紛れの数合わせ的投稿をあと2つするつもりですが(笑)、一応、数的には2022年に24投稿を発信したことになります。来年は今年以上に developer 寄りの技術的なディープな情報にも言及しようと思っています。(秘密鍵や証明書の詳細な話とか)

 

iOS事業 (自社アプリ開発)

設立16周年の投稿でも書いたのですが、6年ぶり(?)となる自社ブランドアプリを開発中です。

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(AppStoreのTestFlightを使って関係者でテストを重ねる)

パートナーの @hitonomichi がiOSアプリ担当、弊社エンジニアの @t0shiya がサーバ担当の2名体制になって、さらにアプリが洗練された1年でした。僕のワガママに付き合って貰っている2人には感謝しかありません。

構想ばかりが膨らんで、3年もステルスでやっててやりたいことの2割程度しかできていない(これは発散し過ぎな僕の責任(笑))のですが、少しずつ形にはなってきています。

図らずも創業からやってきた色んな事業(RSSフィード、iOSアプリ開発、業務用iOS支援、Web静的化)で得た知見と経験を総動員するアプリになりつつあるので、自分の集大成と位置づけて楽しみながらやってます。

来年、TestFlightの外部テストを使ってクローズドベータ的なことができれば良いかなと思っています。

 

以上、年の瀬の2023年振り返りでした。

来年はどんな年になるでしょうか。政治も経済も国際情勢も不安ばかりですが、全ての人に今年より良い何かが訪れる1年になると良いなと思います。弊社としては、楽しみながら上記の事業を推し進めてまいります。今後ともフィードテイラーをどうぞよろしくお願い致します。


2022.10.24 (Mon)

受かりました。ででん。

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(完全合格とは一体)

2020年のFP3級合格に続いての2級。実は3級の翌年に受験予定でしたがコロナで流れてしまい、2022年春の受験予定では痛恨の受験申し込み忘れ(笑)となり、2022年9月に3度目の正直で受験できました。

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(試験会場の関西大学。駅から遠かった…)

自己採点結果は、学科(42/60)の実技(29/40)でいずれも7割程度の正答率。3級がほぼ満点だった(55/60と20/20)ことを考えると悔しさでいっぱいですが、ひとまず合格はできたので良しとしましょう。

 

FP2級を受けて良かったこと

別にその分野のキャリアを目指すとか関連事業をやろうとかは微塵も考えておらず、そもそもFP試験はお金関係の基礎知識を身につける目的でやってきたもの。

2級対策でも期待した効果は得られ目的は達成できました。3級の時に比べて各分野の知識を深堀りできて、だいぶ詳しくなれたなという感想です。

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(3級と同じスッキリわかるシリーズの2級版で対策した)

2級とはいえ各分野のプロの方々には到底及ぶものではありません。が、社会保障制度・税金・資産運用・保険・不動産・贈与相続等々、その筋のプロの方と接する時に言われたことを鵜呑みにしないとかまともに会話ができるとか、議論の礎に厚みが増したと思います。

企業経営者として得たものもありました。理想の働き方や環境を追求するにも、社会保障制度はもちろん税金面もまんべんなく知ってるとやはり役立ちますね。2級対策で改めて実感しました。法人での保険活用について税制面から細かく詳細知れたのも良かったです。

 

次なるは…

ここまできたら1級を…とはなりません(笑)

1級の参考書をパラパラめくったりググったりした限り、マニアックな世界過ぎると感じちゃったんですよね。資産運用は個人でも法人でもやってるので深堀りしたいテーマですが、それ以外の分野は仕事関連でもないですし、もうこれ以上は良いかなと。

ということで、勉強したいことは他にも沢山あるのでFPはこれで一段落です。お疲れ様でした〜。次はまた違った分野の勉強にリソースを割こうと思ってます。もちろん事業も頑張ります。


2022.07.31 (Sun)

去る2022年7月7日、創業してから丸16年となりました。

これまで弊社に関わって下さった全ての皆さんに感謝しております。ありがとうございます。これからも多くの方に弊社が良い影響を与えられる存在となれるよう精進していきたいと思います。

16年というと、16進数で10歳(0x10歳)。

コンピュータに関わる者にとって16は特別な意味を持つので、何か盛大に催しでも…と思ったりもした瞬間もあったのですが、パーリーピーポーな属性は持ちあわせておらず企画力も貧弱なので、身近な方と食事会するぐらいに落ち着きました。キャリアや創業期の話、会社の節目節目の出来事の話とかが色々できて良かったです。

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(創業月にいつも食事会をするお店で)

16年って数字に特別な意味があっても、実は会社として何か特別な事があるわけではなかったりします。主たる事業であるWebサイト静的化事業エンタープライズiOS事業を中心に平常運転をしていますが、例によって今回も近況報告を少しばかり。

 

Webサイト静的化事業

あえてビッグニュースをあげるとすると、静的化サービスの espar と、静的化ページ用の問い合わせフォームツール espar form の両方を、あの伊藤園様に導入して頂いたことでしょうか。公開されたのがつい先日のことですね。

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(弊社静的化ソリューションを主要2サイトで全面採用頂いた)

そういえば、今から10年以上前の2011年に立ち上げたSYNCNELという法人iOS端末向けドキュメント共有サービス(2016年に事業売却)では、大和ハウス工業様に導入されたのを皮切りに広がることになったのでした。

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(当時は Apple Japan の公式サイトにも事例として掲載され、動画中にも登場した)

今回の esparespar form もこれを皮切りに同じように広がっていくのかも知れないなぁ…なんて期待を募らせつつ日々頑張っております。

ちなみにサービス全体でさばいている月間トラフィック量は、既に数十テラバイトの域に達しています。我々も驚くほどコスパの良い(こんなトラフィックをマジでこの構成で?ぐらいの)インフラで捌けていて、Webを静的化するメリットを実感する毎日です。

 

iOS事業 (情報発信や業務用アプリご支援)

この2,3年強化しているメディアのエンタープライズiOS研究所を、今も続けてます。

ニッチオブニッチなコンテンツにも関わらず、毎月万を超えるPVがあって平均エンゲージメント時間も比較的長く、また、初めてビデオ会議する方から「あ、あのブログの…」と言って頂くこともあったりで、お役に立てているかもなぁという実感を持っています。

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昨年は週1投稿のペースでしたが、今年に入ってからは隔週ペースへと少し頻度を落としました。もう少し形式を変えた発信も出来ればと思案してまして、これはまた形になれば発表できるかなと思います。

 

iOS事業 (自社アプリ開発)

開発パートナーの @hitonomichi さんに参画頂いて、今新作のiOSアプリを開発中です。6年前にアプリはやめると言ってたんですけどね、なんやかんやと業務用の受託開発ご支援は続いていて、その流れでまた自社アプリに戻ってきた感じです。

実はプロジェクトが始まったのは3年前。思い描く構想が「実装が1進む度に3膨れ上がる」って感じで収集がつかず、リリースできる気が全くしないという…(笑) 先日は @hitonomichi さんにサグラダ・ファミリアですねぇと冗談交じりに言われてしまいましたw

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(App Store Conenct で TestFlight の内部テストばかりが積み上がっている)

社内の主たる開発戦力の @t0shiya にもサーバ側で関わって貰いながら、ただただ僕が欲しいと思うアプリを少しずつ形にしていって貰ってる昨今です。よく付き合ってくれてるなぁ…と両名には感謝しかありません。

収益化やマーケットフィットは今のところ余り意識しておらず、こんな事業づくりの姿も有りかなぁなんて思いながらゆるりゆるりと。短期スパンで世に出していくMVP(Minimum Viable Product)開発リーン開発といった昨今の開発手法とは真逆ですね。

こんな悠長な(?)やり方ができるのも、前述の事業で収益確保できていてこそ。お取引頂いているお客様に感謝です。アプリについてはいつか発表できると良いなと思います。

 

働き方

フルリモート体制から変化はありません。が、リモート会議の仕方は変化していて、身内の会議ではVR会議がすっかり定着しました。

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VR会議の取り組みについては noteの記事 に書きました。投稿時点ではVR会議をはじめて3ヶ月強でしたが、年始から約7ヶ月経過した今でもやめる理由も特になく継続しています。良いですよVR会議。

 

ざっと近況報告でした。相変わらずマイペースで平常運転という感じですが、これからもフィードテイラーをどうぞ宜しくお願い致します。

ちなみに情報発信については、今後、業務用iOSアプリ関連をエンタープライズiOS研究所で、働き方については note で、その他の事業や会社に関してはこのブログで、プライベートな事はまた別の場所に、って感じで使い分けていこうと思います。


2021.12.31 (Fri)

昨年に続き2021年も世間はほぼコロナ一色でしたね。何となくコロナにもう飽きたという感じの雰囲気もあって、必要最低限の気を配りながら with コロナの生活が定着した1年だったように思います。

弊社はといえば、2021年も余り大きな影響を受けることなく粛々と平常運転でした。昨年に続きお陰様で今年も増収増益で着地できそうです。弊社に関係して下さった全ての方に御礼申し上げます。

ということで、毎年恒例の振り返りエントリです。

 

リモート + VRワーク

12月から会議を Oculus Quest2 で Workrooms を使ったVR会議に切り替えました。

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(社内は勿論、パートナーにも配布して身内の会議は全てVR。顧客とはもちろん通常のビデオ会議)

Workroomsは、facebook改めMeta社が推進するVR空間で仕事をするためのサービスです。以前からVRで仕事をすることができるかの検証はやっていて、Oculus Go も Oculus Quest も使ってきました。(スタンドアロンが前提と考えているので Rift 等は評価してません)

Workroomsは最新のヘッドマウントデバイス Oculus Quest2 専用です。とりあえず秋に1台買って評価。会議環境としての出来がビックリするぐらいに良く、これはリアル会議やビデオ会議と遜色なく会議できそうと感じたので、追加で3台、さらに追加1台を購入。今年は結局5台買いました(笑)

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まず弊社エンジニア @t0shiya 、パートナーエンジニアの @hitonomichi さんや koron さんにもお渡しして、12月からは Workrooms のみを使って定例のVR会議をしています。

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(ある業務用アプリから呼び出すRestAPIの仕様についてVR会議室内のプロジェクターを使いながら3人で議論中の様子)

リアルに会って会議室でmtgするのと全く同じことができて、加えてVR空間でしかできないメリットもあって自分的に総合点かなり高め。少し気になる点はあるものの、十分仕事できているので来年も続けます。使用感はまた改めてレポート書いてみようかと。

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(VR会議中のリアル世界の様子。左下はVRの様子をストリーミング受診しているiPhone)

半ば押し付ける感じで申し訳ないのですが、弊社と定期的にmtgする形で関わって頂くパートナーさんには Quest2 を配布させて貰ってお仕事ご一緒していきたいなと思ってます。Quest2 で楽しくワイガヤ仕事してみたいって変わった(?)エンジニアの方がもしいらっしゃれば、お声がけ頂けると嬉しいです(笑)

 

事業

弊社は今のところ表向きは2本立ての事業ということにしています。

  • (A) espar : Webサイトの高速化やセキュリティ強化をする静的化技術の提供
  • (B) B2B iOS : エンタープライズiOSアプリ関連の導入・運用・開発の支援

それぞれの事業が成長できた1年でした。

(B) エンタープライズiOS事業

先に(B)のアプリ関連。今年は、自社の知見アウトプットに随分リソースを割きました。エンタープライズiOS研究所ブログでは週1ペースでほぼ休み無く52個の記事を投稿をし、またiOSDC Japan 2021というイベントでは20分のトークセッションもさせて貰って、

まさに発信の一年でしたね。来年は更に発信数を増やしたいと思います。

昨年書いていた通りの1年にすることができました。情報発信を続けることで、業務用iOSアプリで悩んだらフィードテイラーさんというブランディングが出来てきています。

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古くから関わらせて頂いてる複数の業務用iOS案件も続いてますし、新規でスポットで相談役に入るケースも増えました。

(A) espar事業

こちらも実績が増えました。

Webサイトのセキュリティや高速化に悩まれていたり、エンドユーザ企業のFRPに「静的化すべし」という要件が入っている場合にご指名頂くことが増えてきました。大学様、国の研究機関、上場企業様など、この変を気にされるサイトでの事例が増えてます。

今年は一つ面白い事例もできました。CDNからの乗り換え事例です。月コストを5分の1にして高速化要件を満たし現在も運用継続中です。

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(営業資料より。静的化して代行ホスティングするので、アーキテクチャ的にはCDNと似ている)

かねてより「CDNは使いこなせる社内エンジニアがいないと高額な無用の長物になる」という持論があるので、それを実証できたのは良かったです。

 

来年のこと

ここ5年、esparエンタープライズiOSの事業2本立てでやってきたのですが、来年からこれをやめて後者のエンタープライズiOS1本に絞ります

あ、引き合いは普通にあって需要も確かなので普通にesparも継続はするんですが、元々リソースが少ない中でどちらを主軸に置いて見せていくのかという話ですね。実はここ数年、悩んでました。

6年前のエントリでもうアプリやめますと書いてたのがずっと頭にある一方で、フィードテイラーは何の会社かと言われた時にやっぱりアプリの会社として期待頂くことが多い実情もあって。

esparの営業に行ったけど実はアプリの会社だったと知ってアプリ相談される事もあったり、会社全体ではiOS関連売上比も利益率も高いとか、前述のエンタープライズiOSの発信も楽しんでやれてるとかとか。

僕の中で15年会社やってきて得た経験則に「期待される自社になる」というのがあって、そういうわけで来年以降はエンタープライズiOS専業って色づけを少しずつ濃くしていく予定です。

また、冒頭で紹介したVRワークは、創業来追求している新しい働き方の文脈で取り組んでいきたいと思っています。2022年もフィードテイラーをどうぞ宜しくお願い致します。


2021.11.09 (Tue)

11/9付で新サービスを発表しました。espar dns と言います。久しぶりにプレスも出しましたのでよろしければご覧ください。

プレスリリース - 移管からDNSレコード管理に取得更新まで、何かと不安なドメイン管理の全てを丸投げできる管理代行サービス「espar dns」の提供開始

 

サービス化した経緯と背景

弊社では2017年から espar というサービスをご提供していますが、このサービスでは導入して頂く過程でDNSレコードの設定が必要になります。

DNSを切り替える図

通常、準備が整えば日程を決めてお客様や制作担当者様に実施して貰うのを基本にしていますが、度々感じるのが「DNSはよく分からない」「DNS設定は怖い」と思っておられる方が多いんだなぁ…ってこと。

なので、場合によってはオプションとしてDNS設定の代行作業をお請けしています。


(レコードの追加/削除/変更を弊社で代わりに実施)

中には全部任せたいってことで、弊社でネームサーバを構築して(通常はドメインレジストラが用意)、その後のドメインの期限切れチェックや更新、DNSレコード設定をお請けし、必要ならドメイン移管も御支援するケースが最近はあったりします。

有り難いことにこれが意外に好評だったりします 🙂

お客様の言葉を借りれば「ドメインやDNSのことで悩む必要がなくなった」「技術的な相談相手ができて良い」のだそうです。であれば、他でもお役にたてるかも知れない…と単体の代行サービス espar dns として独立させてみた次第です。

 

ドメインやDNSレコードの管理に思うこと

ここからは雑感です。

そもそもドメインやDNSって誰が管理すべきなのでしょうかね?社内に情報シス部門がある場合は明確ですが、そうでなければどうでしょう。Webサイトの担当者でしょうか?制作会社でしょうか?

どちらでも無いんじゃないか…というのが個人的見解です。

往々にして、ドメインは「会社のWebサイトが必要だ」ってところからスタートするため、その取得からDNSレコードの管理までをWebサイト制作会社さんが請け負うことが多いです。

ですが、DNSレコード管理は昨今、サイト制作の範疇を遥かに越えていて、一言にDNSといっても制作とは無関係な様々な技術知識が必要になってきています。

最近よくあるドメインのメールサーバを Gmail や Outlook にしたい場合にはメールの仕組みを理解した上でMXレコードの設定が必要ですし、メルマガ配信サービス等のメール関連システムを利用する場合はスパム誤認されないようにTXTレコードの設定が必要です。(SPF/DKIM/DMARC等)

ドメイン所有者確認で各種サービスでTXTレコードの設定が必要になりますし、サーバ証明書の取得でCAAレコードが必要な場合もあります。Shopifyなど他社サービスを自社のサブメインで運用する場合はCNAMEの設定が必要です。

このように多種多様です。また、諸事情でドメインレジストラを変更するドメイン移管をしなくちゃならないとなったら煩雑な手続きが待っていて、実際には未経験の方が多いです。ネームサーバの変更も同様でしょう。

ドメインやDNSは一つオペレーションを間違えば、サイト停止・メール停止など影響範囲も大きいです。だからこそ片手間ではなく、餅は餅屋ということで専門家に任せられる仕組みがあっても良いのではないかと思うのです。

そういった不安と負担を代わりに担うことができるサービスがあればどうか。espar dns はそんな思いと問題提起を込めたサービスです。

 

ということで新しく始めた代行サービスの espar dns についてご紹介でした。ご興味おありのかたはお問い合わせ頂ければと思います。


2021.07.07 (Wed)

2006年7月7日に創業してから丸15年が経ちました。10周年の時もよくやってきたなぁと思いましたが、丸15年の節目でも同じように感じてます。


(リモートでの会議も増えて専用マイクを購入した)

もちろん自分だけの頑張りではなく、奥さんはもちろん、フルコミットしてくれてるエンジニアの@t0shiya、週1コミットしてくれてる@hitonomichiさんをはじめとするパートナーエンジニアの皆さん、御客様・取引先各社様、などなど色んな方の支えあってこその当社です。関係して下さる全ての方にただただ感謝です。本当にいつもありがとうございます。

このブログも、最近は年末の振り返りと創業記念日の近況ぐらいしか書けていませんが、今回も例年通り近況など書いてみます。

 

Webサイト静的化事業

webサイトを静的化しましょうという事業 espar を2017年からやってます。もう4年目。時間経つのはやいですね。

いつもネタで「静的化だけに静かに広がってます」なんて言うのですが実のところその通りで、余り積極的に攻めていないにも関わらず、おかげさまでほぼほぼ絶えず新規案件があって導入件数は増えていってます。

増え方は1年特に変わらずですね。セキュリティやスピードを気にされる場合が多いのか、上場企業や公的なサイトでの導入が多い印象です。

エンジニアの @t0shiya がメインで全力で開発・運用してくれています。

4年もやってると、静的化のつまずきポイントや難しさなどのノウハウ、Webの制作・運用現場が共通して抱える課題の知見など、かなり溜まってきましたのでこの方面の情報発信もしていきたい思ってます。

 

エンタープライズiOS事業

昨年、自社媒体をエンタープライズiOS研究所という名称でリブランディングしました。業務活用されるiOSに関する情報発信をブログ形式でやってます。

今年に入ってから「この1年は週1本のペースで更新しよう」と目標を掲げまして、今がちょうど折り返し地点で無事に(?)継続中です。いぁー、ほんと沢山書きましたね。年明けから全部で25記事です。実は、

  • iOSアプリ開発を理解している (デベロッパー側)
  • エンタープライズ固有のMDMやABM等を理解している (ビジネス・コンサル側)

の掛け算の世界って競合がほとんどいなくて、ここが自社や自身のポジショニングだと発信強化した15年目でした。見せ方としての成果は得られてきたかなと実感していて、今後も続ける予定です。

それにしても。毎週書くことをやってると結構な量になってきますね。まとまったら書籍(?)とかにして技術書展を目指してみるとかZennで販売してみるとかとかも面白いのかなと考えたりしています。

そうそう。実は、記事を書く時の技術的裏付けを取るために、あるB2Bアプリを作ってます。これも15年目のTOPICですね。その開発に@hitonomichiさんに協力して貰ってまして。


(B2Bアプリの研究のためにAppStoreに申請してみたりとか)

元々は研究・調査目的だったのですが、意外にB2Cでも面白いかも知れないなぁってなことになってきてまして、いずれ自社アプリとしてリリースするかも知れません。もうアプリやらないって言ってましたのにね。どうなるか分からないもんです。

 

ってなわけで丸15年を迎えての近況報告でした。Web静的化とエンタープライズiOSのフィードテイラーを今後ともどうぞよろしくお願い致します。


2020.12.29 (Tue)

(所要時間 : 約2分)

2020年も残すところあと3日。

今年はコロナで社会的変化を強いられた1年でしたね。幸い弊社は、業績へのnagativeな影響は余りありませんでした(売上微増、利益数倍)。またリモート化を元々進めていた事もあって、働き方や生産性については影響は無し…というか移動が無くなったぶん生産性は向上して逆に色んなことができた一年でした。

そんな一年を自分用メモを兼ねて振り返ってみようと思います。

 

エンタープライズiOS事業

企業や施設内で使うアプリ関連のお手伝いを今年も色々させて頂きました。

昨年末の振り返りで

来年は投稿記事数をもう少し増やしていきたいです。

と書いていた通り、今年は情報発信に重点を置きました。

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発信に使っていたサイトも名前をエンタープライズiOS研究所と変え、尖ったテーマで突き詰めていく姿勢を明確にしました。これが功を奏したのか、国内でエンタープライズiOS関連ならココ…的な地位確立の一歩を踏み出せたと思います。SNSやブログ等々でも言及頂くことが増えました。

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(Google Analytics の週次グラフ。昨年比10倍)

実は本サイトはWordPressで運用してまして、後述する自社の静的化サービスも使っています。ドッグフーディング(自社サービスを自社で使うこと)にもなっていて、昨年比でPV10倍以上になっても負荷が全く変わらずと、自社サービスの有効性を実証することにも貢献してくれました。

また、iOSDC2020 で講演したことも本年のホットトピックです。多くの人にエンタープライズiOSの全体像を捉えて頂ければと話をさせて頂きました。

事前にzoomで運営側と繋いで収録、当日はタイムテーブル通りにストリーミングされ、一般視聴者の皆さんと自分も視聴するという変わった体験をさせて貰いました。コロナ禍での新しいスタイルで楽しかったです。

まさに発信の一年でしたね。来年は更に発信数を増やしたいと思います。

また、

あと、MDMやDEPを前提とした自社アプリの開発も検討中です。(自社アプリ復活?)

なんてことも昨年書いてましたが、iOSデベロッパーの @hitonomichi さんの協力を得て粛々と進んでます。B2B前提ですが、来年には発表できるのではないかと思います。

 

Webサイト静的化 (espar)

2017年から続いている事業です。

今年は、エンドユーザ企業様がある制作会社様に「フィードテイラー社のesparを使う前提で制作できますか?」とオファーがあったと連絡を受けるなど、嬉しい話もありました。文字通り静かに静かに広がっていってる感じです。

上場会社様の事例が多いのも特徴で、今年も何社様かで採用頂きました。

イチケン様

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LITALICO様

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(他の関連サイトもほぼ全て)

また、静的化(html化)されたサイトで問い合わせフォームを動かすサービス espar form も、静かに採用が増えています。

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こちらも上場企業様の例。既存のフォームと作りが違うのでスパム対策になるのもご評価頂いてるようで嬉しい限りです。

今年はロードマップを公開するようにして、esparが日々進化している様子を見て貰えるようにしました。@t0shiya の頑張りで、この一年の間に色んな機能追加やインフラ増強が行えました。

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自社で静的化エンジンを持っている強みは色んなプロダクトを生み出す力になります。来年も静的化にからんで新サービスの発表や、新たな事業提携の発表もできるんじゃないかと思います。

静的化の啓蒙やWeb技術に関する情報発信にも取り組んでいく予定です。

   

以上、一年の振り返りでした。

来年も自社サイト・メディアや自社サービスを通して沢山のことを発信していきたいと思います。関係各位様、本年も大変お世話になりました。来年もフィードテイラーをどうぞ宜しくお願い致します。